ClicKey 操作マニュアル

🌟 はじめに

本マニュアルでは、Windows向けオンスクリーン操作支援アプリ「ClicKey」の基本的な操作方法から詳細な設定までを解説します。 ClicKeyは、マウス操作だけで文字入力、ショートカット操作、マクロ実行を完結させることを目的としたソフトウェアキーボードです。他のアプリケーションのフォーカスを奪わずに動作するため、作業の流れを中断することなくキー操作を行えます。 インストール作業は不要で、すぐに使い始めることができます。

🚀 導入と起動方法

📥 ダウンロードと展開(解凍)

  1. 配布されているファイル(例: ClicKey.zip という圧縮ファイル)をパソコンにダウンロードして保存します。
  2. 保存したZIPファイルを右クリックし、メニューから「すべて展開」を選択してフォルダを展開します。
ClicKey.zip

💻 アプリケーションの起動

  1. 展開してできたフォルダの中にある、アイコンがついた ClicKey.exe をダブルクリックします。
  2. アプリケーションが起動し、画面上にキーボードが表示されます。
ClicKey.exe

管理者権限について: ClicKeyは他のアプリケーションにキー操作を送信するため、管理者権限での実行が必要です。初回起動時にユーザーアカウント制御(UAC)のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可してください。

※ ClicKeyはインストールが不要な仕組み(ポータブル設計)になっています。フォルダの中身をそのままUSBメモリなどに保存すれば、別のパソコンでも同じ設定のまま使うことができます。

🗺️ 各部名称と機能

ClicKeyの画面は、大きく「ツールバー」「マクロパネル」「キーボードパネル」の3つのエリアに分かれています。

ツールバー(画面上部)

画面の一番上にある横長のバーです。左側にIMEの状態表示、右側に各種ボタンが並んでいます。

  1. IME状態インジケーター: 現在の前景アプリのIME状態(IME: ON / IME: OFF)をリアルタイムで表示します。
  2. 👁 隠す: クリックするとメインウィンドウが非表示になり、代わりに小さなミニウィンドウが表示されます。ミニウィンドウをクリックすると元に戻ります。
  3. 🔽 オート: オートハイド機能のON/OFFを切り替えます。ONにすると、マウスがClicKeyから離れた時に自動的に半透明になります。
  4. 🔒 ロック: ウィンドウのサイズとスプリッター位置をロックし、誤ってサイズを変えてしまうのを防ぎます。
  5. ─ 最小化: タスクトレイに格納します。
  6. ✕ 閉じる: アプリケーションを終了します。
  7. ⚙ 設定: 設定画面を開きます。

マクロパネル(画面左側)

よく使う操作(マクロ)をボタン一覧で表示するエリアです。ボタンをクリックするだけで、登録されたキー操作やショートカットを自動実行します。パネルの幅は、中央のスプリッターをドラッグして調整できます。

キーボードパネル(画面右側)

仮想キーボードが表示されるエリアです。上部のタブでキーボードの種類を切り替えることができます。

⌨️ キーボードの使い方

キーボードタブの切り替え

キーボードパネル上部のタブをクリックすることで、キーボードの種類を切り替えられます。

  • キーボード: JIS配列のフルキーボード。普段お使いのキーボードと同じ配列で入力できます。
  • 50音: あいうえお順に並んだ50音配列です。キーボードの配列に慣れていない方でも直感的に入力できます。ひらがなとアルファベットの切り替えにも対応しています。
  • 絵文字: 絵文字を入力するための専用キーボードです。スマイリー、動物、食べ物などのカテゴリーから選んで入力できます。

文字の入力方法

  1. 文字を入力したいアプリケーション(メモ帳、ブラウザなど)のウィンドウをクリックして、カーソル(文字入力位置)を合わせます。
  2. ClicKeyのキーボード上のボタンをクリックすると、そのアプリケーションに文字が入力されます。

ClicKeyは「非アクティブウィンドウ」として動作するため、キーボードのボタンをクリックしても、入力先のアプリケーションからフォーカスが外れることはありません。連続してボタンをクリックし続けることで、スムーズに文字を入力できます。

Shiftキー・CapsLockの使い方

  • Shiftキー: 画面上の「Shift」ボタンをクリックすると、Shiftが有効な状態(ボタンがハイライト)になります。この状態で文字キーをクリックすると大文字や記号が入力されます。1文字入力すると自動的にShiftが解除されます(スティッキーキー方式)。
  • CapsLock: 「CapsLock」ボタンをクリックするとロック状態になり、解除するまでずっと大文字が入力されます。もう一度クリックすると解除されます。
  • Ctrl / Alt: ショートカットキーを入力する際に使います。例えば「Ctrl」→「C」の順にクリックすると、コピー操作(Ctrl+C)が実行されます。Shiftと同様に、操作後は自動的に解除されます。

IME(日本語入力)の切り替え

キーボードの「漢字」ボタン(漢字キー)をクリックすると、前景アプリケーションのIMEをON/OFFに切り替えることができます。ツールバー左端のインジケーターで現在の状態を確認できます。

オートリピート(長押し)

キーボタンを押し続ける(マウスボタンを押したまま保持する)と、一定時間後にキーが連続入力されます(オートリピート)。矢印キーでカーソルを移動させる時や、BackSpaceで文字を連続削除する時に便利です。開始までの遅延時間と繰り返し間隔は、設定画面で変更できます。

50音キーボード

50音タブでは、ひらがなの50音順にボタンが並んだキーボードが表示されます。

  • ひらがな入力: IMEがONの状態で文字をクリックすると、ひらがなが入力されます。IMEの変換候補が表示されるので、漢字に変換することもできます。
  • アルファベット切替: キーボード上の切替ボタンをクリックすると、アルファベット配列に切り替わります。

絵文字キーボード

絵文字タブでは、さまざまなカテゴリーの絵文字ボタンが表示されます。

  • カテゴリー切替: 上部のカテゴリーボタン(😀 Smileys、🐱 Animals など)をクリックして、表示する絵文字のグループを切り替えます。
  • 絵文字の入力: 使いたい絵文字のボタンをクリックすると、前景アプリケーションにその絵文字が入力されます。
  • 履歴: 最近使用した絵文字は「履歴」カテゴリーに自動的に記録されます(最大100個)。よく使う絵文字をすぐにまた使いたい時に便利です。「すべて消去」ボタンで履歴をクリアすることもできます。
  • カラー / アウトライン表示: 設定画面で「カラー絵文字」をON/OFFすることで、絵文字の表示をカラー(色付き)またはアウトライン(白黒の枠線のみ)に切り替えることができます。

📋 マクロの使い方

マクロとは、複数のキー操作やショートカットをひとまとめにしたものです。よく使う操作をマクロとして登録しておけば、ボタン1つで実行できます。

マクロの実行

画面左側のマクロパネルにあるボタンをクリックすると、そのマクロが実行されます。初期状態では「保存」(Ctrl+S)、「コピー」(Ctrl+C)、「ペースト」(Ctrl+V)などの基本的な操作が登録されています。

マクロの記録

自分だけのマクロを作成するには、「マクロ記録」機能を使います。

  1. マクロパネル上部の赤い丸(⚫)ボタンをクリックして、記録を開始します。パネルの枠が赤く光り、記録中であることを示します。
  2. この状態で、ClicKeyのキーボードを使って操作を行います。クリックしたキーがすべて記録されます。
  3. 記録を終えたら、もう一度同じボタン(今度は緑の四角■になっています)をクリックして記録を停止します。
  4. 記録した操作は「ストック」として一時保存されます。▶ボタンで再生して確認したり、「+追加」ボタンでマクロパネルに登録することができます。

記録中にCtrlなどの修飾キーをクリックしてから別のキーをクリックすると、自動的に「Ctrl+C」のようなショートカットとして記録されます。また、連続したテキスト入力は1つのステップにまとめられます。

マクロの編集

登録済みのマクロを編集するには、マクロボタンを右クリックしてメニューを表示します(または長押しでもメニューが表示されます)。

メニュー項目説明
編集マクロエディターが開き、ステップの追加・削除・並び替えが行えます
複製選択したマクロのコピーを作成します
名前変更マクロの表示名を変更します
削除マクロを削除します

マクロの並び替え

マクロボタンをドラッグ&ドロップすることで、表示順を自由に変更できます。ボタンをマウスで掴み、移動させたい位置で離してください。

マクロの検索

マクロパネル右上の虫眼鏡(🔍)ボタンをクリックすると、検索バーが表示されます。検索バーにテキストを入力すると、名前が一致するマクロだけを絞り込んで表示します。検索バーにフォーカスがある間は、ClicKeyのキーボードから検索欄に文字を入力することも可能です。

🪟 ウィンドウの操作

ウィンドウの移動

ツールバー部分をドラッグすることで、ClicKeyのウィンドウを画面上の好きな位置に移動できます。

📌 画面端への吸着(スナップ)

ウィンドウを画面の端に近づけると、自動的にピッタリと画面端に吸着します。画面の上下左右の端それぞれに対応しており、マルチモニター環境でも正しく動作します。

ウィンドウサイズの変更

ウィンドウの端をドラッグすることでサイズを変更できます。キーボードのアスペクト比は自動的に維持されるため、横幅を変えると高さも連動して調整されます。サイズを固定したい場合は、ツールバーのロックボタン(🔒)をクリックしてロックしてください。

👻 オートハイド

ツールバーの「🔽 オート」ボタンをONにすると、マウスがClicKeyのウィンドウから離れた際に、ウィンドウが自動的に半透明になります。画面を遮らずにClicKeyを常駐させたい場合に便利です。マウスを ClicKey の上に戻すと、即座に元の透明度に復帰します。半透明時の透明度は設定画面で調整できます。

👁 ミニウィンドウ(隠す機能)

ツールバーの「👁 隠す」ボタンをクリックすると、メインウィンドウが非表示になり、代わりに小さなミニウィンドウが画面上に表示されます。ミニウィンドウをクリックすると、メインウィンドウが再び表示されます。画面を広く使いたいけれど、すぐにClicKeyを呼び出したい場合に便利です。

オートハイドがONの場合は、「隠す」ボタンは無効化されます(オートハイドと隠す機能は排他的に動作します)。

タスクトレイ

ClicKeyは起動すると、画面右下のタスクトレイ(通知エリア)にアイコンが常駐します。

  • 左クリック: メインウィンドウの表示/非表示を切り替えます。
  • 右クリック: コンテキストメニューが表示され、「表示/非表示の切替」「閉じる」を選択できます。

最小化ボタン(─)をクリックすると、ウィンドウが非表示になりタスクトレイのみの状態になります。トレイアイコンをクリックすれば再び表示されます。

🛠️ 詳細設定(カスタマイズ)

ツールバー右側の「⚙ 設定」ボタンをクリックすると設定画面が開き、アプリの動作や見た目を自分好みに変更できます。設定画面は5つのカテゴリーに分かれています。

📁 一般

  • 自動起動: ONにすると、Windowsの起動時にClicKeyが自動的に立ち上がります。パソコンを起動するたびにClicKeyを手動で起動する手間を省けます。
  • タスクバーに表示: ONにすると、Windowsのタスクバー上にClicKeyのボタンが表示されます。デフォルトはOFF(タスクトレイのみ)です。

🎨 外観

  • テーマ: 画面の配色を変更できます。
    • システム設定: お使いのパソコンのWindows設定(ライト・ダーク)に自動的にあわせます。Windowsのテーマを変更すると、ClicKeyも連動して変わります。
    • ダーク: 黒を基調とした目に優しい画面になります。暗い部屋で作業する際におすすめです。
    • ライト: 明るい標準的な画面になります。
  • 透明度: スライダーでウィンドウ全体の透明度を調整できます。背景が透けて見えるようになるため、画面を遮りたくない場合に使えます。
  • オートハイド: マウスがウィンドウから離れた時に自動で半透明にする機能のON/OFFと、半透明時の透明度を設定します。
  • コントロールボタン: 「隠す」ボタンと「オート」ボタンを、ツールバーの左側・右側のどちらに表示するか(またはどちらも非表示にするか)をそれぞれ個別に設定できます。

⌨️ 入力

  • オートリピート遅延: キーの長押しを開始してから、連続入力が始まるまでの待ち時間(ミリ秒)を設定します。デフォルトは500msです。
  • オートリピート間隔: 連続入力時に、キーが繰り返される間隔(ミリ秒)を設定します。デフォルトは50msです。値を小さくするほど高速に連打されます。
  • カラー絵文字: ONにすると、絵文字がカラー(色付き)で表示されます。OFFにすると、アウトライン(白黒の枠線)表示になります。

🔊 サウンド

  • 音フィードバック: ONにすると、キーボタンやマクロボタンをクリックした際に打鍵音が鳴ります。
  • 打鍵音ファイル: 4種類の音ファイル(key1~key4)から好みの打鍵音を選択できます。
  • テスト再生: 選択中の音を試し聴きできます。

ℹ️ バージョン情報

アプリケーションの名前、バージョン番号、著作権表示が確認できます。

💡 知っておくと便利なこと

フォーカスを奪わない仕組み

ClicKeyは、技術的に「WS_EX_NOACTIVATE」と呼ばれる特殊なウィンドウスタイルを使用しています。これにより、ClicKeyのボタンをクリックしても、メモ帳やブラウザなどの作業中のアプリケーションからフォーカスが外れることがありません。キー操作は常に最前面のアプリケーションに対して送信されます。

設定ファイルの保存場所

ClicKeyの設定やマクロのデータは、すべてアプリケーションと同じフォルダ内に保存されています。

ファイル / フォルダ内容
Config/settings.jsonテーマ、透明度、オートリピート間隔など全般的な設定
Config/macros.jsonユーザーが作成したマクロの一覧
Layouts/ フォルダキーボードのレイアウト定義ファイル(JSON形式)
Assets/ フォルダアプリアイコンおよび打鍵音ファイル

フォルダごとコピーすれば、別のパソコンでも同じ設定・マクロをそのまま利用できます。

マクロのバックアップ

マクロデータは自動的にバックアップが作成されます。万が一ファイルが破損した場合でも、バックアップから自動的に復元されます。バックアップは %APPDATA%\ClicKey\ フォルダに保存されます。

ウィンドウ位置の記憶

ClicKeyは、アプリケーションを閉じる際にウィンドウの位置・サイズ・スプリッターの幅・最後に開いていたタブなどを自動的に記憶します。次回起動時に同じ状態が復元されるため、毎回位置を調整し直す必要はありません。

❓ よくある質問(FAQ)

ClicKeyが起動しない

ClicKeyの実行には管理者権限が必要です。右クリックして「管理者として実行」を選んでください。

ボタンをクリックしても文字が入力されない

入力先のアプリケーションが最前面(フォーカスを持った状態)にあることを確認してください。ClicKeyは、フォーカスを持っているアプリケーションに対してキー操作を送信します。

設定をデフォルトに戻したい

設定画面の「デフォルトに戻す」ボタンをクリックすると、すべての設定が初期値に戻ります。

マクロが消えてしまった

Config/macros.json が破損・削除された場合、ClicKeyは自動的にバックアップ(%APPDATA%\ClicKey\macros_backup.json)から復元を試みます。バックアップもない場合は、初期のデフォルトマクロ(保存、検索、コピーなど8種類)が再生成されます。

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